相馬にもおひさま発電所を!その3

<相馬報徳社との面談>

相馬市に建設予定のコミュニティ-ハウス 『さとばたけ館(仮)』は、一般社団法人相馬報徳社が児童研修宿泊施設として、帰還困難地域(福島第一原発周辺の市町村)の子どもたちの交流の場として使用したり、宿泊研修、各種団体のイベント・会議・打ち合わせなどに使用するために建設する予定と、お聞きしていました。

 そうまグリーンアークのメンバーと共に報徳社の会長・副理事長・事務局長など4名の方々とお会いし、簡単にきょうとグリーンファンドの活動内容をお話しました。
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 独特の思想によって農村の立て直しに尽力した農政家・思想家であった二宮尊徳の教えに基づく農村復興策は、相馬中村藩でも導入され、財政の再建に成功したのだそうです。少し昔の小学生だった私は、薪を背負って本を読みながら歩く二宮金次郎の像をすぐ思い出しました。images[1].jpg2012082618161048e.jpg
 おひさまプロジェクトが単に設備を設置するだけでなく、環境学習も同時に進めて、暮らし方を変えていくきっかけとなるようにという点には、共感していただいたようでした。ただし、施設はアムウェイ社からの寄贈ということで、竣工の時期は少し先になりそうでした。

 今回は、顔合わせ、よろしく、という場だったと思いました。
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相馬にもおひさま発電所を!その2

<相馬へは仙台空港から>

 福島県相馬市へは、福島空港ではなく仙台空港から南下、まだ開通していない常磐線亘理(わたり)駅からは代行バスで相馬に着きました。

 迎えに来て下さった菊地さんに、「眺望優先で選びました」という宿泊先に案内された後、近くのNPO法人「そうまグリーンアーク」事務所へ。IMG_0480.JPG

 仕事の都合をつけて集まっていただいたメンバーに、きょうとグリーンファンドやおひさまプロジェクトについて、パワーポイントを使ってお話しました。IMG_0756.JPG
 菊地さん以外のメンバーには、ここでようやくきょうとグリーンファンドの活動内容が不十分ながら伝わったようです。じかにお会いしてお話することの大切さを、改めて感じました。
 
 皆さん私の息子世代でしたね。
 津波・地震、どのくらい続くかわからない放射能との付き合い…。震災後2年余り、その間どんなことがあって、どう過ごしてきたのかを、ポツンポツンとした話の中から拾ってつなぎ合わせながら想像しました。

 そして、そこから自分たちで立ち上がらなければ、と覚悟を決めた若い人たちを、きょうとグリーンファンドは具体的にどのくらいお手伝いできるかを見極めるのが、私たちの訪問の目的の一つだと思ったのでした。
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相馬にもおひさま発電所を!その1

<いよいよ相馬に>

 そもそもは、2012年3月、菊地さんという若い漁師さんが、「きょうとグリーンファンドのようなおひさま発電所を相馬にもつくりたい」と事務所に訪ねてこられたことから、始まりました。
[ブログ http://www.kyoto-gf.org/blog/sb.cgi?eid=72]
 
私たちの経験がお役に立つのならと、メ−ルや電話でのやり取りが始まりました。

相馬では菊地さんが中心となってNPO法人「そうまグリーンアーク」[http://soma-ga.org/soumagurinaku/soumagurinaku.html]を立ち上げる一方、市内の保育園・幼稚園などにおひさま発電所設置を募集、応募された5施設の現地調査、費用の見積りを済まされました。

 その結果、建物の強度に問題がある、防水工事などの工事がさらに必要、屋根の形状が太陽光発電設置に適切でない、などそれぞれに課題があり、候補施設の決定には至っていませんでした。
 
 そんな時、「相馬報徳社が建設を予定しているコミュニティハウスに設置しようということになりました」という連絡が入り、顔合わせ・現地調査をかねて、事務局3人は4月28日相馬に向かいました。
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あけぼの保育園への感謝状と後継者

 2002年に設置したあけぼの保育園のおひさま発電所は、設置後10年が過ぎ、その間のグリーンファンドへのご支援に対して、感謝のしるしとして、感謝状をお持ちしました。sIMG_0748.jpg
 2001年夏、小さな新聞記事を見てご連絡をいただいたことを昨日のように思い出します。すぐに伺って説明、すぐに決断して下さいました。
先代の理事長(矢島園長のお父上)の後押しが決断を促した、とあとからお聞きしました。
きょうとグリーンファンドとしても保育園のプロジェクトは、初めて。今から考えると、いろいろバタバタして、さぞ至らない事ばかりだったことと思います。

しかし、園長先生のアイデアから生まれた「オリジナルデザイン」の子どもたちによくわかる発電表示盤は、今でもきょうとグリーンファンドの「売り」のひとつですし、熱心な職員研修で生まれたプログラムはいくつもあります。
どんどん自立して、進化するあけぼの保育園に、お手伝いしたきょうとグリーンファンドは、保育園という場での可能性をいつも教えていただきました。
 
そして今、しっかりとした後継者の出現に、矢島園長先生と私は、10年余り積み上げてきたことの手ごたえを、ある満足感を持って共有できたように感じました。

園長補佐の敬子先生は、希望のある未来のようにまぶしいです。

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ぐりふぁん 大西
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ソウル市から視察

 ソウル市から、担当者が3人視察に来られました。「原発に頼らないで、なんとかやっていきたい。困難ではあるが、どう進めていくか参考にしたい・・・」といった主旨で来られたそうです。環境・技術・行政の各担当者で、この陣容からも、本気度が窺われます。
 
2002年設置のあけぼの保育園にご案内しました。
息もつかせぬ矢継ぎ早の質問が、きょうとグリーンファンドやあけぼの保育園の活動を紹介するうちに、だんだん言葉少なになり、最後には拍手が・・・。神戸在住で、原発についてよくご存じの通訳さんからは、思わず「すばらしいです!」という言葉をいただきました。sIMG_0739.jpgsIMG_0731.jpg
 「韓国では、市民の活動がまだまだなので、国や行政が率先して進めなければ、と考えています・・・」といわれたので、1月に来られたテジュンのグリーンコリアの方々のことをお伝えすると、早速連絡を取ってみたい、ということでした。きょうとグリーンファンドが仲立ちとなって、韓国のネットワークが広がるという思いがけない展開。
「原子力利用のリスクは国境を超えるもの、地球市民としてお互いに頑張りましょう」と意気投合したのでした。。sIMG_0728.jpg
私は、あけぼの保育園の若い園長補佐である敬子先生の過不足ない説明と、ハングルに訳した資料にすっかり脱帽でした。

ぐりふぁん 大西
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早速、ハタさんとシンちゃんが・・・

 プロジェクトがスタートして早々の3月21日、久世保育園では、きょうとグリーンファンドではお馴染みの「ハタさん」による、環境腹話術がありました。

ハタさんの腹話術は、まず、南極に住むペンギンさん、北極に住むシロクマさんたちが、何か困っています。住んでいる所の氷が溶けてきている、なぜ溶けるのかな…?と始まります。sIMG_0737.jpg

みんなは、テレビを見るし…、電気(照明)をつけるし…、エアコンも使うし…、たくさん電気を使っている。そうすると、CO2がいっぱい出てくる!・・・。
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子どもたちは、しんちゃんと一緒にどうしたらいいか考えます。
水の無駄使い、ごみをたくさん出す…。みんなは、してはいけないことをちゃんと知っています。きっとおうちや保育園でも、気をつけて日々を過ごしているのでしょう。

そして、自分たちの保育園に今度、太陽光発電のパネルがつけられる事も、ちゃんと知っていました。

2日後に卒園式を迎える年長さん、それから年中・年少組さんたちは、とっても元気で、しっかりお話が聞けるステキな子どもさんたちでした。

こんな子どもたちのためにも、大人は、今出来ることをしっかりやっていかなくては…と、改めて思いました。

どうか、みなさんも「城陽市立久世保育園おひさまプロジェクト」にご参加、ご協力をよろしくお願いします。

きょうとグリーンファンド 深川
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久世保育園の地は歴史の宝庫

 保育園の近くにある久世神社は、日本武尊(やまとたけるのみこと)が、死後白鷺となって西に飛び去り、その鷺が留まった地と言われる鷺坂山にあります。日本各地にある鳳神社とか白鳥神社のひとつなのですね。万葉の時代に柿本人麻呂が詠んだとされている歌碑も建っています。

山城(やましろ)の 久世(くせ)の鷺坂(さぎさか) 神代より 春は張(は)りつつ 秋は散りけり 
(山背の久世の鷺坂は、神代の昔から、春は草木が芽を吹き、秋は黄葉(もみじ)して散るのである)25284kuze2.jpg

 城陽の地で人が暮らしはじめたのは、約4000年前の縄文時代の後期といわれ、近くには「芝ケ原古墳群」もあります。
「古代」に関心がある方には、とてもわくわくする土地で、そんな歴史ある緑豊かな場所で、久世保育園の子どもたちは、自然からの恵みにつつまれて、過ごしています。
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ぐりふぁん 大西
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2013おひさまプロジェクト

城陽市立久世保育園おひさまプロジェクトが始まりました。
17ヶ所目のおひさま発電所です。久世保育園1.gif
 城陽市立久世保育園は、城陽市が地域住民の要望に応え、1970年(昭和45年)に開設した公立保育所ですが、2006年(平成18年)4月公設民営園として再スタートし、今年7年目となります。

2003年に設置したおひさま発電所3号機(清仁保育園)4号機(清心保育園)とは同じ社会福祉法人清仁福祉会の保育園なので、ご縁を感じると共に清仁福祉会のお考えに敬意を表したいと思いました。

城陽市立久世保育園おひさまプロジェクトへの寄附を募集しています。
みなさまのご協力をお待ちしています。詳しくは http://www.kyoto-gf.org/news/kuse_start.html をご覧ください。

ぐりふぁん 大西
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10/20陵ヶ岡保育園の自然観察会

いいお天気のもと、牛尾山自然観察会に出かけました。
講師の板倉先生と学生さん、園児さん親子8組と園の先生方たちと。

牛尾山には、世界的にも珍しい昆虫がいるとのこと・・・。

板倉先生が、その昆虫への御馳走として、動物園から象さんの糞を貰ってこられました。象の糞IMG_0649.JPG
それを学生さんが、木のふもとに置きます。
はたして、昆虫は、現れるのでしょうか?

昆虫を待つ間、浅い川で、生き物探検です。

サワガニがたくさんいます。きれいな川にしか、サワガニはいないそうです。サワガニIMG_0659.JPG
背中がひし形のちいさなアメンボがいました。とてもすばしっこいです。
蛍の幼虫のえさになる、カワニナもたくさんいました。ふっと蛍が飛んでるいる光景が頭をよぎりました

それから、S先生がここでよく見かける生き物を見つけてきました。

「これは、漢方屋さんに持っていくと5匹、○○円になる、ヘビトンボの幼虫です」
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「お〜!」、「へぇ〜」
と大人たちは、歓声をあげます。

園児さんが、お尻から紐のようなものを出しているカマキリを見つけました。
それは、カマキリのおなかに寄生している、ハリガネムシが出てきているところでした。
にょきにょきと、なんと2匹も出てきました!
ほんとうにただの針金のよう、生き物とは思えない・・・。

そろそろ、御馳走を仕掛けておいたところに、昆虫がきているでしょうか?

あっ、いました、いました。

きれいなエメラルドグリーン色のフンコロガシ、
ミドリセンチコガネです。ミドリセンチコガネIMG_0671.JPG
京都の少し北の山には、同じセンチコガネでも、赤い色のセンチコガネがいます。

フンコロガシは、動物の糞をきれいに始末する、自然のお掃除屋さんです。

だから神様がご褒美にこんなきれいな色の虫にしてあげたのでしょうか?

その他、自然の中で、人工物を見つけるゲーム「カモフラージュ」をしたり、フジのつるの天然ブランコで遊んだり、自然観察もしっかり出来て、楽しいひと時を過ごしました。フジのブランコIMG_0672.JPG
きょうとグリーンファンド 深川
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10/21美山おひさまプロジェクト〜2012田歌舎 点灯式

美しい自然と穏やかな秋の日差しの中、きょうとグリーンファンドが設置に携わったおひさま発電所としては16機目となる「田歌舎おひさま発電所」の点灯式が行われました。

貴重なお時間を割いて当日ご参加いただいた皆様、設置協力金を拠出していただいた皆様、ご寄附をいただいた皆様、まことにありがとうございました。
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われわれスタッフは、点灯式が始まる前に、田歌で育まれた地場の食材をふんだんに使った昼食をいただき、それだけでなかば満ち足りた気分でしたが、「いやいや、今日は点灯式のために来たのだった。」と気を取り直して、いざ点灯式へ。

田歌舎代表の藤原さんからのご挨拶に始まり、来賓としてお越しいただいた京都府の森田さん、南丹市の小島さん、そして地元の区長さんから心のこもった祝辞、板倉理事長からの基金贈呈とプログラムは進行し、

ついに点灯。P1010141.jpg

「ほどらいこ」
による田歌舎おひさま発電所の電気だけを使ったライブも行われ、参加者全員おひさま発電所が電気を生み出していることを実感しました。

その後はアースガーデンの植月さんのお話、エコテックの林さんによるおひさま発電所施設案内と続き、藤原さんの案内で田歌舎の山羊や合鴨に挨拶した後は交流会へ。SP1010162.jpg

もちろん点灯式では定番の太陽電池パネルを囲んでの記念撮影も忘れずに。

交流会では地域の方々から
「ウチにもおひさま発電所つけられるかな。」
「いつかはウチでもパネルをつけたい。」
という声が聞こえていました。

やはり実際に太陽光発電のパネルを見て、そこからエネルギーが生み出されるのを体感すると、自分でも設置しようかという具体的なイメージが湧いてきます。そして、ひいてはそれがエネルギーの地産地消につながっていくのでしょう。

ひとつひとつの「おひさま発電所」の出力は小さいけれど、そこから生み出されるのはきっと電気だけではないはず。

ひとつひとつの縁を大事にしながらきょうとグリーンファンドの活動は続いていきます。これからもご支援のほどどうぞよろしくお願いいたします。

きょうとグリーンファンド 加川
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