2013年総会記念講演会

総会後、トトロ先生でおなじみの板倉理事長「ウェールズのCATにおける環境教育プログラム」というテーマで講演。会員でない方も参加していただき、にぎわいました。IMG_0683.jpg
 CAT(Centre for Alternative Technology/自然エネルギー研究所)に半年間研修に行ってこられた板倉理事長ならではの話は、具体的で興味深いものでした。
名称未設定 2.jpg         CAT入口

スレート鉱山の跡地にヒッピーが住みついたことから、始まったというCATですが、地元の人々との軋轢があったなか、今の形に変遷を遂げたその過程は、どんなものだったのでしょうか。
名称未設定 3jpg.jpg             スレート鉱山跡地

ヒッピーの思想は、「既成の社会体制や価値観などに疑問を抱き、産業社会の豊かさを享受する主流文化からのドロップアウトをはかった。客観的知識=科学と理性にも疑いを表明、現代のエコロジー運動、反核運動、ニューサイエンスなどに受け継がれている」らしい。

東日本大震災と福島第一原発事故を経験した今、何か響くところがありますね。
現在、寄付が減り縮小を余儀なくされているとのこと、運営は楽ではないようです。

いわゆる私たちがイギリスの旗と思っているユニオンジャック(イングランド・スコットランド・北アイルランドの旗を合わせたデザイン)には入っていないウェールズの旗は、赤いドラゴンが真ん中にどっかり据えられた白とグリーンのデザインで、ウェールズ語が話される日常は、「イングランドではない」というさまざまな「こだわり」があふれているのでしょうね。
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きょうとグリーンファンド 大西
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2013年総会

5月24日、2013年総会が無事終わりました。

今年は、法律の改定に伴う手続きもなく、役員改選もなく、決算報告なども特に問題は見当たらなかったので、スムーズに進行しました。
近年になく…、という感じでしたね。
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事務局としては。新しい会員さんも出席していただき、マンネリ?感も払拭されたよう…

新年度の新しい取り組みへの予感もあり、穏やかながら、新しい気分を共有するのには、充分な時間となったように思います。
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相馬にもおひさま発電所を!その3

<相馬報徳社との面談>

相馬市に建設予定のコミュニティ-ハウス 『さとばたけ館(仮)』は、一般社団法人相馬報徳社が児童研修宿泊施設として、帰還困難地域(福島第一原発周辺の市町村)の子どもたちの交流の場として使用したり、宿泊研修、各種団体のイベント・会議・打ち合わせなどに使用するために建設する予定と、お聞きしていました。

 そうまグリーンアークのメンバーと共に報徳社の会長・副理事長・事務局長など4名の方々とお会いし、簡単にきょうとグリーンファンドの活動内容をお話しました。
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 独特の思想によって農村の立て直しに尽力した農政家・思想家であった二宮尊徳の教えに基づく農村復興策は、相馬中村藩でも導入され、財政の再建に成功したのだそうです。少し昔の小学生だった私は、薪を背負って本を読みながら歩く二宮金次郎の像をすぐ思い出しました。images[1].jpg2012082618161048e.jpg
 おひさまプロジェクトが単に設備を設置するだけでなく、環境学習も同時に進めて、暮らし方を変えていくきっかけとなるようにという点には、共感していただいたようでした。ただし、施設はアムウェイ社からの寄贈ということで、竣工の時期は少し先になりそうでした。

 今回は、顔合わせ、よろしく、という場だったと思いました。
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相馬にもおひさま発電所を!その2

<相馬へは仙台空港から>

 福島県相馬市へは、福島空港ではなく仙台空港から南下、まだ開通していない常磐線亘理(わたり)駅からは代行バスで相馬に着きました。

 迎えに来て下さった菊地さんに、「眺望優先で選びました」という宿泊先に案内された後、近くのNPO法人「そうまグリーンアーク」事務所へ。IMG_0480.JPG

 仕事の都合をつけて集まっていただいたメンバーに、きょうとグリーンファンドやおひさまプロジェクトについて、パワーポイントを使ってお話しました。IMG_0756.JPG
 菊地さん以外のメンバーには、ここでようやくきょうとグリーンファンドの活動内容が不十分ながら伝わったようです。じかにお会いしてお話することの大切さを、改めて感じました。
 
 皆さん私の息子世代でしたね。
 津波・地震、どのくらい続くかわからない放射能との付き合い…。震災後2年余り、その間どんなことがあって、どう過ごしてきたのかを、ポツンポツンとした話の中から拾ってつなぎ合わせながら想像しました。

 そして、そこから自分たちで立ち上がらなければ、と覚悟を決めた若い人たちを、きょうとグリーンファンドは具体的にどのくらいお手伝いできるかを見極めるのが、私たちの訪問の目的の一つだと思ったのでした。
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相馬にもおひさま発電所を!その1

<いよいよ相馬に>

 そもそもは、2012年3月、菊地さんという若い漁師さんが、「きょうとグリーンファンドのようなおひさま発電所を相馬にもつくりたい」と事務所に訪ねてこられたことから、始まりました。
[ブログ http://www.kyoto-gf.org/blog/sb.cgi?eid=72]
 
私たちの経験がお役に立つのならと、メ−ルや電話でのやり取りが始まりました。

相馬では菊地さんが中心となってNPO法人「そうまグリーンアーク」[http://soma-ga.org/soumagurinaku/soumagurinaku.html]を立ち上げる一方、市内の保育園・幼稚園などにおひさま発電所設置を募集、応募された5施設の現地調査、費用の見積りを済まされました。

 その結果、建物の強度に問題がある、防水工事などの工事がさらに必要、屋根の形状が太陽光発電設置に適切でない、などそれぞれに課題があり、候補施設の決定には至っていませんでした。
 
 そんな時、「相馬報徳社が建設を予定しているコミュニティハウスに設置しようということになりました」という連絡が入り、顔合わせ・現地調査をかねて、事務局3人は4月28日相馬に向かいました。
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あけぼの保育園への感謝状と後継者

 2002年に設置したあけぼの保育園のおひさま発電所は、設置後10年が過ぎ、その間のグリーンファンドへのご支援に対して、感謝のしるしとして、感謝状をお持ちしました。sIMG_0748.jpg
 2001年夏、小さな新聞記事を見てご連絡をいただいたことを昨日のように思い出します。すぐに伺って説明、すぐに決断して下さいました。
先代の理事長(矢島園長のお父上)の後押しが決断を促した、とあとからお聞きしました。
きょうとグリーンファンドとしても保育園のプロジェクトは、初めて。今から考えると、いろいろバタバタして、さぞ至らない事ばかりだったことと思います。

しかし、園長先生のアイデアから生まれた「オリジナルデザイン」の子どもたちによくわかる発電表示盤は、今でもきょうとグリーンファンドの「売り」のひとつですし、熱心な職員研修で生まれたプログラムはいくつもあります。
どんどん自立して、進化するあけぼの保育園に、お手伝いしたきょうとグリーンファンドは、保育園という場での可能性をいつも教えていただきました。
 
そして今、しっかりとした後継者の出現に、矢島園長先生と私は、10年余り積み上げてきたことの手ごたえを、ある満足感を持って共有できたように感じました。

園長補佐の敬子先生は、希望のある未来のようにまぶしいです。

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ぐりふぁん 大西
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ソウル市から視察

 ソウル市から、担当者が3人視察に来られました。「原発に頼らないで、なんとかやっていきたい。困難ではあるが、どう進めていくか参考にしたい・・・」といった主旨で来られたそうです。環境・技術・行政の各担当者で、この陣容からも、本気度が窺われます。
 
2002年設置のあけぼの保育園にご案内しました。
息もつかせぬ矢継ぎ早の質問が、きょうとグリーンファンドやあけぼの保育園の活動を紹介するうちに、だんだん言葉少なになり、最後には拍手が・・・。神戸在住で、原発についてよくご存じの通訳さんからは、思わず「すばらしいです!」という言葉をいただきました。sIMG_0739.jpgsIMG_0731.jpg
 「韓国では、市民の活動がまだまだなので、国や行政が率先して進めなければ、と考えています・・・」といわれたので、1月に来られたテジュンのグリーンコリアの方々のことをお伝えすると、早速連絡を取ってみたい、ということでした。きょうとグリーンファンドが仲立ちとなって、韓国のネットワークが広がるという思いがけない展開。
「原子力利用のリスクは国境を超えるもの、地球市民としてお互いに頑張りましょう」と意気投合したのでした。。sIMG_0728.jpg
私は、あけぼの保育園の若い園長補佐である敬子先生の過不足ない説明と、ハングルに訳した資料にすっかり脱帽でした。

ぐりふぁん 大西
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早速、ハタさんとシンちゃんが・・・

 プロジェクトがスタートして早々の3月21日、久世保育園では、きょうとグリーンファンドではお馴染みの「ハタさん」による、環境腹話術がありました。

ハタさんの腹話術は、まず、南極に住むペンギンさん、北極に住むシロクマさんたちが、何か困っています。住んでいる所の氷が溶けてきている、なぜ溶けるのかな…?と始まります。sIMG_0737.jpg

みんなは、テレビを見るし…、電気(照明)をつけるし…、エアコンも使うし…、たくさん電気を使っている。そうすると、CO2がいっぱい出てくる!・・・。
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子どもたちは、しんちゃんと一緒にどうしたらいいか考えます。
水の無駄使い、ごみをたくさん出す…。みんなは、してはいけないことをちゃんと知っています。きっとおうちや保育園でも、気をつけて日々を過ごしているのでしょう。

そして、自分たちの保育園に今度、太陽光発電のパネルがつけられる事も、ちゃんと知っていました。

2日後に卒園式を迎える年長さん、それから年中・年少組さんたちは、とっても元気で、しっかりお話が聞けるステキな子どもさんたちでした。

こんな子どもたちのためにも、大人は、今出来ることをしっかりやっていかなくては…と、改めて思いました。

どうか、みなさんも「城陽市立久世保育園おひさまプロジェクト」にご参加、ご協力をよろしくお願いします。

きょうとグリーンファンド 深川
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久世保育園の地は歴史の宝庫

 保育園の近くにある久世神社は、日本武尊(やまとたけるのみこと)が、死後白鷺となって西に飛び去り、その鷺が留まった地と言われる鷺坂山にあります。日本各地にある鳳神社とか白鳥神社のひとつなのですね。万葉の時代に柿本人麻呂が詠んだとされている歌碑も建っています。

山城(やましろ)の 久世(くせ)の鷺坂(さぎさか) 神代より 春は張(は)りつつ 秋は散りけり 
(山背の久世の鷺坂は、神代の昔から、春は草木が芽を吹き、秋は黄葉(もみじ)して散るのである)25284kuze2.jpg

 城陽の地で人が暮らしはじめたのは、約4000年前の縄文時代の後期といわれ、近くには「芝ケ原古墳群」もあります。
「古代」に関心がある方には、とてもわくわくする土地で、そんな歴史ある緑豊かな場所で、久世保育園の子どもたちは、自然からの恵みにつつまれて、過ごしています。
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ぐりふぁん 大西
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2013おひさまプロジェクト

城陽市立久世保育園おひさまプロジェクトが始まりました。
17ヶ所目のおひさま発電所です。久世保育園1.gif
 城陽市立久世保育園は、城陽市が地域住民の要望に応え、1970年(昭和45年)に開設した公立保育所ですが、2006年(平成18年)4月公設民営園として再スタートし、今年7年目となります。

2003年に設置したおひさま発電所3号機(清仁保育園)4号機(清心保育園)とは同じ社会福祉法人清仁福祉会の保育園なので、ご縁を感じると共に清仁福祉会のお考えに敬意を表したいと思いました。

城陽市立久世保育園おひさまプロジェクトへの寄附を募集しています。
みなさまのご協力をお待ちしています。詳しくは http://www.kyoto-gf.org/news/kuse_start.html をご覧ください。

ぐりふぁん 大西
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